山添議員 参院外防委
日本共産党の山添拓議員は20日の参院外交防衛委員会で、井野俊郎防衛副大臣が20177年の衆院選前に選挙区内で「お中元」を配っていた疑惑についてただしました。「赤旗」日曜版(4月23日号)がスクープした内部文書に基づく追及。井野防衛副大臣は「事実ではない」としながら、文書については「出所不明だから確認できない」と言い逃れに終始しました。
日曜版は、井野事務所が作成したとされる2017年夏の「贈り物」リストを入手。井野氏の選挙区に含まれる群馬県伊勢崎市で、県議や市議、「女性部」などの45人に「ジュース」や「ビール」を贈ったと記されています。記載された人物や日付などは、日曜版が入手した井野氏の「スケジュール表」とも一致。リストに記載された複数の人物から「井野さんから贈り物を受け取った」との証言があり、「組織的に行われていた」(関係者)と報じています。
山添氏が事実関係をただすと、井野氏は「事実ではない」と答弁。しかし、山添氏がリストのデータのプロパティー(属性)では、作成者が「衆議院」で、前回保存者が「井野俊郎事務所」となっており、同事務所のパソコンで作成された可能性が高いと迫ると、井野氏は「出所不明だから確認できない」と拒否しました。
山添氏は、井野氏には統一協会関係者に後援会をつくらせた疑惑や、秘書や親族が選挙区内で香典を配った疑惑があるとして、「副大臣の資格が問われる疑惑をいくつも抱えながら、放置は許されない」と批判しました。
(「しんぶん赤旗」4月22日付より)