英語スピーキングテスト中止要求 都議会で青柳・とや都議

質問する青柳有希子議員=14日、都議会文教委(しんぶん赤旗提供)

日本共産党の青柳有希子、とや英津子両都議会議員は14日の都議会文教委員会で、ベネッセ英語スピーキングテストESATーJの都立高校入試への活用と中学1・2年生への拡大を中止するよう追及しました。

昨年11月に実施した同テストでは、受験生から音漏れや「隣の受験生が解答する声が聞こえた」などの証言、「公正性が担保できない」という疑問が指摘されています。

青柳都議は、本試験と追試験の難易度を等しく(等化)しなければ、入試の公平性が保てないと指摘。都教育委員会が昨年11月の同テスト本試験と12月の追試験の等化について説明を拒否したことを批判し、「これでは入試に活用できない」と述べました。

青柳都議が同テストの採点基準について、ベネッセの英語検定GTECの採点基準とほぼ同じだとただすと、都教育庁の瀧沢佳宏担当部長は「同じものではない」と答えました。

質問する、とや英津子議員=14日、都議会文教委(しんぶん赤旗提供)

とや都議は、ESATーJの申し込み窓口になっているベネッセが個人情報の漏えいを繰り返してきたと指摘。2019年の基本協定でベネッセに都個人情報保護条例の順守を義務付けないまま、個人情報を取り扱わせてきたと告発し、「ESATーJを続けることは認められない」と批判しました。

(「しんぶん赤旗」2023年3月21日付より)