インボイス登録強制するな 小池議員「個人タクシー トラブル不安」

 日本共産党の小池晃議員は17日の参院財政金融委員会で、個人タクシー業界でインボイス(適格請求書)の登録が押し付けられているとしてインボイス中止を強く求めました。

質問する小池晃議員=17日、参院財金委(しんぶん赤旗提供)

 小池氏は、個人タクシー事業者への研修会では「インボイスへの理解がほとんどないまま登録を促されている」と指摘。星屋和彦国税庁次長は▽登録取り下げ書の提出で取り下げ可▽取り下げ後も登録申請書の再提出で再登録可―などの対応方法を示しました。

 東京では個人タクシー事業者組合ごとに車上のあんどん(表示灯)の形が異なりますが、このうち日個連東京都営業協同組合では免税事業者のままの場合、全額自己負担で緑色のあんどんに換えるよう指示しています。

 小池氏は、インボイス実施により東京では組合別、課税・免税事業者別などで個人タクシーのあんどんが5種類になるとして、乗客とのトラブルを不安視する声を紹介。鈴木俊一財務相は「初めてうかがった」と明らかにしました。

 また課税事業者にならなければ「チケット事業に参加させない」との組合通知や「スマートフォンの配車アプリに登録させない」との話まであると指摘。公正取引委員会の品川武取引部長は「独占禁止法上問題になる恐れがある」と答弁しました。

 小池氏は、インボイス導入国の多くで税率は20%超だとしてインボイス定着の狙いはさらなる増税ではないかと追及。鈴木財務相の「未来永劫(増税しない)ということではない」との答弁に、小池氏は「インボイスなど必要ない消費税減税に進むべきだ」と強調しました。

(しんぶん赤旗2023年3月18日付より)