神宮外苑開発計画見直しへ 国会に超党派議連 笠井議員が出席

大量の樹木を伐採し、超高層ビルなどを建設する神宮外苑(東京都港区など)の開発計画の見直しを求めて、超党派の国会議員による「神宮外苑の自然と歴史・文化を守る国会議員連盟」が11月30日、発足しました。

「発足の会」に参加した、神宮外苑の開発見直しを求める国会議員連盟のメンバー=11月30日、衆院第2議員会館(しんぶん赤旗提供)

設立の趣意書は、開発計画は樹木の大量伐採やイチョウ並木の枯死、超高層ビルによる景観破壊やビル風など懸念される内容が数多く含まれるとし、外苑の景観や自然、経済的価値、歴史をまもるため議連を結成するとうたっています。

この日、国会内で開かれた「発足の会」では発起人代表の船田元衆院議員(自民党)が設立の趣旨にふれあいさつ。中央大学研究開発機構の石川美紀子教授と市民団体「神宮外苑の緑と空と」と角井典子さんが計画の問題点や運動の経過を説明しました。日本共産党の笠井亮衆院議員(発起人)は「外苑は日本の宝ともいうべきもの」と述べ、議連として現地調査を行うよう提案しました。

議連には自民、公明、立憲民主、日本維新の会と日本共産党の議員が参加しています。

閉会後記者会見した船田氏は「大幅な計画見直しを求めることが会の結論になったと思う。決議をまとめ、関係各所へ届けたい」と語りました。

(しんぶん赤旗2022年12月3日付より)