試験監督問題 正さず 都議会委とや氏 ベネッセ英語テスト 活用中止迫る

日本共産党の、とや英津子、青柳有希子両東京都議は1日の都議会文教委員会で、都教育委員会が都立高校入試にベネッセによる英語スピーキングテストを活用しようとしている問題をただし、中止を迫りました。

とや氏は試験監督について、ネット上で「経験やスキルは一切不問」「初めての方でも高時給」などと募集広告が出ているのに対し、ベネッセと事前に相談したか質問。都教育庁の瀧沢佳宏担当部長は「個別には確認していない」と答えました。

去年秋のプレテストで報告された23件のトラブルのうち監督者が17件を起こしていたにもかかわらず、瀧沢部長は「アルバイトではできないという前提に立っていない」と強弁しました。

とや氏は、都が職員から「英語テスト協力員」を配置すると決めたことに対し「本来はベネッセが行うべき仕事であり、実施協定の契約不履行だ」と指摘。

これまで都が「ベネッセの体制で万全」と言ってきたことを示し、「ごまかしだ」と批判しました。

とや氏は、有識者や専門家が10月14日に都教委に提出したスピーキングテストの入試活用中止を求める「要望書」について、教育委員に渡したのかと質問。瀧沢部長は「教育庁で対処した」と答え、委員に渡していなかったことが明らかになりました。

(しんぶん赤旗2022年11月3日付より)