受験生・保護者 納得していない

 教育産業大手のベネッセが実施する英語スピーキングテスト(ESAT―J)を都立高校入試に使わないよう求めて2日、都民が都議会で集会を開きました。主催は、英語スピーキングテストの都立高校入試への活用中止のための都議会議員連盟です。受験生や保護者から、入試活用は不公平で納得できないとの訴えが続きました。

東京都教育委員会は、同テストを27日に強行する予定。10月初旬に学校に伝えるとされていた会場は、1カ月遅れて知らされました。

公立中学校元教員の吉岡潤子さんは「情報がないまま、春と秋の進路説明会を行った。保護者の不安やいらだちが、教員に向けられる」という中学校教員の声を紹介しました。

入試改革を考える会代表の大内裕和さん(武蔵大学教授)は「保護者が申し込みをする前に、疑問が解消していなければおかしい。入試活用は中止するしかない」と話しました。

港区の受験生の保護者は「同意書を出していないのに、教員に促されて子どもが保護者の同意欄にチェックを入れ、学校でテストを申し込んでいた。個人情報保護法違反ではないか」と告発。大田区の保護者は「都教委は保護者の要望や質問にこたえる気もない。受験勉強をがんばっている子どものために、黙ることなどできない」と訴えました。大学で無料塾を運営する奈良勝行さんは「(ベネッセの英語資格試験の)GTECを受けている自治体の子が有利なだけ。やめてほしい」という、塾生の受験生の声を紹介しました。

集会に先立ち、議連が総会を開催。集会後、都庁前で抗議行動が行われました。

(しんぶん赤旗2022年11月2日付より)