区長選・区議補選告示 村川区長候補・土田区議候補が訴え 東京

品川に福祉の心を取り戻そう 「国葬」強行を狙う岸田政権に審判を

 

小池書記局長が応援

聴衆の声援に応える(左から)小池書記局長、村川区長候補、土田区議候補=25日、東京都品川区(しんぶん赤旗提供)

東京都品川区長選と区議補選(定数3)が25日告示(10月2日投票)されました。区長選には元社会事業大学教授の村川ひろかず氏(75)=無新、日本共産党推薦=、区議補選には日本共産党の土田英夫氏(70)=新=が立候補し、小池晃書記局長が応援に立ちました。

村川区長候補は「福祉切り捨て、大型開発優先の濱野前区政を転換し、品川に福祉の心を取り戻す」と強調。コロナ対策へ保健所体制を強化し、公立・公営保育園や特別養護老人ホームなど福祉サービスを拡充すると訴えました。

また、都心を低空飛行する羽田新ルートの撤回をはっきり国に求めると明言。「困っている区民の声を国にぶつけ、粘り強く撤回を勝ち取る」と語りました。

土田区議補選候補は、妊娠・出産費用、学校給食費、18歳までの子どもの国民健康保険料を無償化すると強調。「住民追い出しの大型開発は中止する」と訴えました。

小池書記局長は「最大の争点は、これまでの前区政を継承するのか、福祉と住民自治の区政に転換するかだ。明確に転換を言う区長候補は村川さんだけだ」と強調しました。

都心を低空飛行する危険な羽田新ルート問題で小池氏は、国土交通省が都心を回避する「海上ルート」を検討していると報道されたことについて国交省をただした結果、報道のような新たな検討はされておらず、羽田新ルート使用が続くことが明らかになったと説明。「まやかしの固定化回避ではなく、きっぱり廃止を。村川氏を区長にし、土田氏を区議に押し上げて共産党区議団を7人にパワーアップさせてほしい」と訴えました。

小池氏は、27日の安倍元首相の「国葬」は「法の下の平等に反し、内心の自由を踏みにじるもので、憲法違反だ。安倍政治の害悪を水に流し、国民に敬意まで押し付けることは許されない。岸田首相は国民の声を真摯(しんし)に受け止めると言うが、それならば国葬は中止しかない」と批判。「品川から国葬反対の意思を示し、岸田政権への審判を下そう」と訴えました。

 区長選は前区長の引退により、村川氏と前自民党区議ら新人6人が立候補。区議補選には7人が立候補しました。