山添拓参院議員らJR東海ただす

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リニア「調査掘進」停止問題

JR東海がリニア新幹線工事で、「調査掘進」と称して東京都品川区内の立杭(くい)から開始したシールド工事が停止している問題で日本共産党の山添拓参院議員は8月25日、同社東京工事事務所を訪ね、原因や対策をただしました。鈴木ひろ子区議、リニアから住環境を守る田園調布住民の会の三木一彦代表が同席しました。

「調査掘進」は昨年10月に開始され、約300メートル掘進し、3月に終了の予定でした。ところが同社の用地内を約50メートル掘進したところで3月に停止。JR東海は8月9日、掘進で使う添加剤の注入設備が故障し掘削土がカッターヘッドに付着したことが原因と発表しました。

山添氏は掘進停止時の状況や国交省への報告などについて詳細な説明を求めました。

JR東海側は2月から掘進効率が上がらず、添加剤注入設備がうまく機能していないことに気付いたなどとしましたが、設備の故障が判明した時期は最後まで答えませんでした。

山添氏らは、国交省は5月初めに「慎重に掘進していると聞いている」と述べ、JR東海社長は同月末の会見で「土をうまく取り込めず、掘削の効率が上がらない」などと説明しており、状況を誠実に公表しなかった同社の姿勢を批判しました。

山添氏や三木代表はJR東海が修復のために地上からの削孔を検討していることについて、住宅地で事故が起きれば深刻なことになると指摘。住民説明会を開くよう求めました。JR東海側は「(説明会の要望は)認識している」と答えました。

(「しんぶん赤旗」2022年9月2日付より)