朝鮮人犠牲者に追悼文を 党都議団、知事宛て申し入れ

東京都の担当者(中央右)に申し入れる日本共産党都議団=24日、都庁(しんぶん赤旗提供)

日本共産党東京都議団(大山とも子団長、19人)は24日、関東大震災(1923年)の朝鮮人犠牲者に対する追悼文を送付するよう小池百合子知事あてに申し入れました。

関東大震災では「朝鮮人が暴動を起こした」などのデマが流され、軍や警察、自警団などによって数千人と言われる朝鮮人が虐殺されました。毎年9月1日に都立横網町公園で開かれる追悼式典(市民でつくる実行委員会が主催)では、1974年以降、歴代の知事が追悼文を寄せてきましたが、小池氏は就任翌年の2017年以降、送付していません。

申し入れでは、小池氏が追悼文送付を中止した同時期に、追悼式典に隣接した場所で開かれるようになった集会で、朝鮮人への差別的演説が行われるようになったと強調。都の審査会もこれらの言動をヘイトスピーチと認定したことを示し、「追悼文中止は史実を闇に葬り歴史修正に手を貸す行為で、ヘイトスピーチを助長する」と指摘しました。

都立公園を管理する都建設局の担当者は「要請の趣旨は知事と関係部署に速やかに伝える」と答えました。

(「しんぶん赤旗」2022年8月26日付より)

要請文全文はこちら(都議団公式サイト)