都「第7波入った」 専門家推計4週後5.5万人

東京都は7日、新型コロナウイルスのモニタリング会議を開きました。専門家は、オミクロン株の新系統「BA.5」への置き換わりなどにより感染が急拡大し、「第7波に入ったと考えられる」と指摘しました。現在のペースで感染が広がると、2週間後には新規陽性者数が1万5000人を超えるとの推計も提示。20、30代へのワクチン接種を加速する必要があると訴えました。

6日時点の7日間平均の新規陽性者数は4395・3人で、前週の約1・9倍。専門家はこのペースで感染が拡大すると、2週間後には約1万5500人、4週間後には約5万4900人に上るとの推計を示しました。感染状況を4段階で表す警戒レベルは上から2番目を維持しました。

都はこれを受け、宿泊療養施設などの医療提供体制を「第6波」ピーク時の水準に強化。現在約5000床を確保しているコロナ向けの病床についても、熱中症対応など通常医療とのバランスを踏まえつつ増床の準備を進めます。

都の検査によると、6月21~27日の1週間の感染者のうち、「BA.5」疑い事例は33・4%。全体の3分の1に上りました。

(「しんぶん赤旗」2022年7月8日付より)