山添拓

明治神宮外苑の再開発で、樹齢100年のイチョウをはじめ1000本もの樹木を伐採する計画に憤りの声があげられ、3月には5万を超えるねっと署名が小池都知事に届けられました。都議会で再開発計画が承認された後も世論が広がっています。

 先日、私も現地を訪れました。外苑駅前近く、青山3丁目交差点から正面の絵画館を見通すと、紅葉の時期にはフォトスポットとなる有名なイチョウ並木が続き壮観です。計画は、ここだけは並木を残しますが他の多くの樹木を伐採してしまうもの。190メートルの高層ビルや移設される神宮球場のアルプススタンドが壁のようにそびえ立ち、並木は残ってもその背後の空は窮屈になりそう。

 都市計画公園で風致地区、そのため高さ制限もあるのに、公園上空の「容積率」を活用できるといって企業に買い取らせ、高層ビルやホテルを建てられるようにし、一部は公園敷地からも切り離してしまうーーやりたい放題です。
 
 歴史ある神宮外苑の樹木も景観も、多くの人が気軽に使えるスポーツ施設も壊し、もうけ優先の場に変えてしまってよいのか。老朽化したといい大規模施設を壊して新設する、持続可能性に反するやり方でいいのか。だいたい都民の声を無視して推し進めるのか。都政と国政を結んで、まだまだ広げたい。

(「しんぶん赤旗」2022年5月3日付より)