侵略戦争を止める憲法 施行75年 共産党街頭宣伝

憲法記念日にあたり、原のり子都議(左)、清水みちこ豊島区議(右)とともに訴える吉良よし子参院議員=3日、東京・池袋駅西口

 憲法施行75年の3日、日本共産党は東京・JR池袋駅前で宣伝をしました。吉良よし子参院議員、原のり子都議が、ロシアによるウクライナ侵略の即時中止、ロシア軍の即時撤退を求めるとともに、自民党や日本維新の会などによるウクライナ侵略に乗じた9条改憲を批判しました。現場では「憲法改悪を許さない全国署名」と「ウクライナ支援」募金にも取り組みました。

 吉良氏は「ウクライナ侵略はロシアの国連憲章違反だ」と指摘。「諦めないで戦争反対の声をあげ続け、ロシアを追い詰めよう」と呼びかけました。

 自民党や維新が憲法9条を攻撃し、軍備増強や「核共有」議論をあおっていることについて、「軍事増強は相手に日本を攻撃する“口実”を与えることになる」と批判。戦前の日本や今のロシアのように「国の権力者が勝手に侵略戦争を始めることがないように止めるための歯止めが9条だ」と訴えました。

 吉良氏は、核兵器禁止条約への参加やアジアでの平和の枠組みづくりなど、「憲法を本気で生かす政治、できることはたくさんある」と主張しました。

 原氏は、戦争体験を若い世代に語り継ぐ重要性を強調。23年間凍結されている東京都の平和祈念館の建設について、「東京で平和の非核都市宣言を行い、平和記念館をつくって若い人が戦争体験を引き継いでいくことを進めていきたい」と訴えました。

 憲法署名をした2人の男子高校生は「日々ウクライナのニュースを見て心が痛む。ロシアはひどいと思う。でも力では解決しない。話し合いで解決を。平和が一番」「戦争をやめてほしい」と話しました。

(「しんぶん赤旗」2022年5月4日付より)