都、再びカジノ調査断念

東京都が、2021年度予算で1000万円を計上したカジノを中核とする統合型リゾート(IR)誘致の調査委託を断念したことが、29日までに明らかになりました。2年連続での調査中止となります。

 都は「IRのメリット・デメリットを総合的に検討する」(小池百合子知事)として毎年、調査費を計上してきました。

 本紙は20年度と21年度のIRに関する公文書を都に開示請求。港湾局の開示文書によると、20年度はみずほ総研に海外施設調査を特命委託する予定でしたが、コロナ禍のため20年12月4日に委託を中止。また21年度の調査委託については、契約準備の公文書を作成していなかったことが判明しました。

 港湾局は本紙の取材に「適正な工期確保の観点から、今年度の調査発注は難しい」と回答しました。

 都は22年度予算でも1000万円のIR調査費を計上。日本共産党都議団はIR調査を中止するよう求めています。

(「しんぶん赤旗」2022年3月30日付より)