都教委 生徒らの意見踏まえ
東京都教育委員会が今年4月、生徒の頭髪の色や髪形、下着の色などを定めた校則について、生徒や保護者、地域の人たちの意見を踏まえ、年内に見直すよう都立高校に通知していたことが明らかになりました。都教育庁が16日、日本共産党都議団に説明しました。
共産党都議団は、生徒の意見を聞き校則を見直すよう、繰り返し求めていました。
都教委の通知は4月27日付で、都議会が3月に全会一致で可決した「こども基本条例」を踏まえ、教職員や生徒らが話し合う機会を持つよう求めています。
見直しの視点として(1)生徒の人権を保障しているか(2)社会通念上合理的か(3)生徒が基本的な生活習慣の確立や社会的に自立する必要最小限の規定か―などを提示。
「生徒の生来の髪を一律に黒色に染色するような指導」「下着の色の指定やそれに関する指導」を行わないこと、「高校生らしい」「ツーブロック」(頭頂部とそれ以外で段差をつける髪形)などあいまいで誤解を受ける記述は見直すことを求めています。
さらに、校則のホームページへの公開について検討することも求めました。
通知は画期的
共産党の池川友一都議の話
都議会で2019年から3回にわたり、理不尽な校則を改め、子どもの参加で見直し、権利を保障するよう求めてきました。
都教委が世論の高まりや「こども基本条例」を踏まえ、生徒の意見を聞き、話し合いを行うよう通知したことは画期的です。生徒をあらゆる場面で権利の主体として尊重し、人権を保障して校則を見直すよう、これからも求めていきます。
(「しんぶん赤旗」2021年9月17日付より)