東京都が通常医療制限を通知/コロナ病床確保へ救急医療停止や手術延期

東京都内の新型コロナ新規感染者が急増する中で、都が都内の医療機関に対し、通常医療の制限をしてでもコロナ病床確保を求める通知を出していることが明らかになりました。通知は26日付。

都内のコロナ病床は現時点で重症用392床を含め5967床。これを最大6406床に引き上げるための体制を求めています。

体制確保に当たっては、各医療機関の実情を踏まえるとしながらも「最大確保病床に至っていない医療機関におかれましては、都から個別に確認の御連絡」をするとし、「通常医療の制限等を視野に病床の転用等」を要請しています。

具体的には▽救急医療の縮小・停止▽予定手術等の延期▽一部診療科の停止▽診療機能の縮小―を提示。体制確保は8月6日をめどに行うよう求めています。

通知は、現在の感染状況について「今後、新規感染者数が急速に増加すれば、医療提供体制が逼迫(ひっぱく)の危機に直面」という都の会議の指摘を示しています。

かつてない危機の表れ

日本共産党の藤田りょうこ都議の話
通知は、都内の医療体制がかつてない危機に直面していることの表れです。オリンピックは今からでも直ちに中止し、ワクチン接種の推進、検査の強化など、コロナ対策の抜本的強化に力を集中するべきです。

(「しんぶん赤旗」2021年7月28日付より)