横田基地 離着陸3.3万回超/20年度 01年度以降最多、騒音深刻

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米空軍横田基地(東京都福生市など)の米軍機の2020年度の離着陸回数が、昨年に続き3万回を超え、3万3924回と、01年度以降で最多となったことが周辺自治体の調査で分かりました。イラク戦争が勃発した03年度の離着陸回数を大きく上回る異常事態です。


オスプレイの訓練激化

基地南側の福生市の「航空機騒音調査」によると、20年度は1万5375回(前年度比1286回増)でした。時間帯別では午前7時~午後7時が1万1618回、午後7~10時が3553回、午後10時~翌午前7時が204回となりました。新型コロナウイルス対策に伴う1回目の緊急事態宣言が出された20年4月は1756回、2回目の宣言時の21年1月は1366回と、いずれも前年同月より大きく増加しました。

基地北側に位置する東京都瑞穂町の調査では、20年度で1万8549回と前年度比で1608回も増加。米軍機のうち、CV22オスプレイを含むヘリコプターの離着陸回数の増加が顕著です。20年度は3272回に上り、前年度比で約1.4倍に増加しました。

米軍機の離着陸回数はイラク戦争時の03年度に2万6496回に急増。CV22が5機配備された18年以降、増加が続いています。

福生平和委員会の奥富喜一代表は、「近年はパラシュート降下訓練や夜間訓練も増え続け、やりたい放題です。コロナ禍で在宅時間も増え、騒音被害は深刻です。政府は住民を苦しめるだけの米軍訓練をやめさせるべきです」と語りました。

(しんぶん赤旗より)

(2021年4月23日付「しんぶん赤旗」より)