都立・公社病院の独法化中止/請願採択 白石たみお氏が都議会委で主張

白石たみお都議

都民ファ・自・公  反対で不採択に

東京都議会厚生委員会は2月16日、都立病院の充実を求める連絡会が提出した都立、公社病院の独法化中止を求める請願を、都民ファーストの会、自民党、公明党、東京みらいの反対で不採択としました。日本共産党は採択を主張しました。

採決に先立つ質疑で日本共産党の白石たみお都議は、都が独法の定款を2月17日からの都議会第1回定例会に提出しなかったことは「当たり前の判断だ」と述べ、現場の職員に負担を強いながら独法化の準備を進めてきたことを批判しました。

また白石氏は、独法化後の医療展開について、もうけを優先とする医療ツーリズムを都が検討していたことが、党都議団が公文書開示請求により入手した独法化の検討文書で明らかになったと追及。「限られた医療資源が医療ツーリズムに割り当てられる」「都民医療の後退に道を切り開く」と指摘。「採算性の重視へと、都立、公社病院のあり方を180度転換するものだ」とし、請願採択を訴えました。

(「しんぶん赤旗」2021年3月3日付より)