【横田基地】8月 オスプレイ訓練 夜間も/羽村平和委が批判

午後8時以降に離着陸を行う米空軍特殊作戦機CV22オスプレイ
午後8時以降に離着陸を行う米空軍特殊作戦機CV22オスプレイ=2018年7月11日、東京・横田基地(羽村平和委員会撮影)

在日米軍横田基地(東京都多摩地域)で米空軍特殊作戦機CV22オスプレイが8月、基地運用時間(午前6時~午後10時)外の夜間離着陸を6回も行っていたことが、羽村市の羽村平和委員会の監視活動でわかりました。

敵地深くに特殊作戦部隊を秘密裏に投入する危険な作戦を任務とする同機の夜間訓練が、頻繁になっています。

羽村平和委員会によると、8月6日午後10時14分にオスプレイ1機が離陸したのをはじめ、6、12、19、26、27の各日の午後10時以降に6回離着陸(表)。
無人偵察機や空中給油機、地上監視と攻撃目標を指示するE8Cなど他の機種を含む離着陸は11回で、オスプレイが半数以上を占めました。

オスプレイの運用時間外の離着陸は今年6月ごろから目立ちはじめ、6月が3回、7月が6回にのぼりました。

羽村平和委員会は「夜間に着陸するのは岩国基地(山口県)や三沢基地(青森県)から帰ってきた場合が多く、青森の三沢対地射爆撃場での射撃訓練など、訓練が夜間まで及んでいると考えられる」としています。

横田基地では、7月に滑走路東側にオスプレイ専用のシミュレーター(模擬訓練装置)施設の建設業者募集を開始。
基地北東部の工事車両用のゲートの使用が8月24日に始まるなど、オスプレイの訓練激化に加え、基地強化が進められようとしています。

(2020年9月3日付「しんぶん赤旗」より)