障害者転落 落ちないホーム早く/国交省に山添議員と全視協

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「落ちない駅」を求める提案書を国交省に手渡す全視協の山城完治代表理事(右から2人目)と山添参院議員(右端)=22日、参議院議員会館(写真提供:しんぶん赤旗)

日本共産党の山添拓参院議員は22日、視覚障害者の男性が東武東上線下赤塚駅(板橋区)ホームから転落し、電車にはねられ死亡した事故について、全日本視覚障害者協議会(全視協)のメンバーとともに国土交通省から聞き取りました。

事故は1月28日に発生。東武鉄道は当初自殺と推定されると国交省に報告しましたが、その後、視覚障害者が誤って転落した可能性があるとして状況を詳しく調べる予定だと報じられました。

国交省とのヒアリングで山添議員は、現在の調査状況と判明している事実の説明とともに、ホームドア未設置の下赤塚駅について「具体的な時期はどうなっているのか教えてほしい」と求めました。

国交省の担当者は、「視覚障害者から東武鉄道に指摘があり、国交省が警視庁に問い合わせた結果、亡くなった男性が視覚障害者であることがわかった。さらなる調査を行い、報告するよう東武鉄道に求めている」と話しました。

全視協のメンバーは「視覚障害者の転落事故は年間60数件。毎週起きているような状況だ。可動柵設置と駅員の充実で、落ちない駅ホームを一日も早く実現してほしい」「自分もホームから転落したことがある。ストーンと落ちて周りからは自殺に見えたかもしれない。きちんと調査し再発防止策を立ててほしい」と強く迫りました。

前日に実施した現地調査には、星見てい子都議、吉田豊明板橋区議も参加しました。

(「しんぶん赤旗」2021年2月23日付より)