最高裁人事介入許されぬ/山添拓参院議員「司法の独立を無視」

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質問する山添拓議員=17日、参院法務委(写真提供:しんぶん赤旗)

日本共産党の山添拓参院議員は17日の参院法務委員会で、最高裁人事への官邸の介入は許されないと追及しました。

最高裁判事の後任人事は、最高裁長官が人事案について内閣に意見を述べ、これに基づき最高裁が推薦した候補を任命するのが慣例となってきました。ところが安倍政権下で、退任する判事の後任人事について、杉田和博官房副長官が2人の後任候補を提示するよう求めたなどと報道されています。

最高裁の徳岡治人事局長は「最高裁判所判事の選任という事柄の性質上、司法部の意見を聞くことが望ましい」と答弁しました。

山添氏が「事柄の性質」とは司法の独立を担保するためかと質問すると、上川陽子法相は「お答えにつきましては差し控えさせていただきたい」と答弁を拒否しました。

山添氏は、日本学術会議問題や検察庁法改定案など、学問の自由や司法の独立、憲法上求められる独立性の保障を軽視・無視するような政治は決して許されないと主張しました。

(2020年11月25日付「しんぶん赤旗」日本共産党議員の国会質問より)