中央道・日野の橋耐震補強 鉄筋8本入れず工事

吉岡会長(左端)を招いて開かれた野党合同ヒアリング=9日、国会内(写真提供:しんぶん赤旗)

野党合同ヒアリングで国交省報告

中央自動車道(中日本高速道路=ネクスコ中日本)をまたぐ緑橋(東京都日野市)の耐震補強工事に不備が見つかった問題で、日本共産党や立憲民主党などの野党は9日、国会内で合同ヒアリングを行いました。

国土交通省によると、工事は橋の台と上部の接続部分を鉄筋コンクリートで補強するもの。今月2日、緑橋の補強工事で必要な鉄筋8本が入っておらずコンクリートだけで補強し、コンクリートにひび割れが発生していることが報告されました。

工事を発注したのは大島産業(福岡県宗像市)。鉄筋補強ではない作業を請け負っていた吉岡建設設計の指摘で明らかになりました。

野党議員らは「なぜ施工管理が徹底できなかったのか」「中央道を通る全国民の安全に関わる問題だ」などと指摘しました。

日本共産党の山添拓参院議員が参加しました。

大島産業は10年以降、鉄筋で補強する同様の工事を九州地方で26件受注しており、国交省九州地方整備局と西日本高速道路が調査します。

(2020年11月10日付「しんぶん赤旗」より)