学びの保障・ジェンダー 政権交代で実現しよう/八王子 小池書記局長が訴え

この記事は約3分で読めます。

小池晃書記局長の訴えを聞く人たち=17日、東京都八王子市(「しんぶん赤旗」提供)

 日本共産党の小池晃書記局長は17日、東京・八王子駅前での街頭宣伝で、安倍政権以上に強権的だと菅義偉政権を批判し、「来たるべき総選挙で自民、公明を少数に追い込み、『維新の会』にも審判を下そう。市民と野党の共闘で政権交代を実現して野党連合政権を樹立しよう。共闘の要の日本共産党の比例での躍進を」と熱く訴えました。

弔意の圧力
 小池氏は、菅政権が同日行われた中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬に、税金を9600万円も投入し、国立大学や教育委員会に弔旗の掲揚や黙とうを求める通知を出したと述べ、「政府は『強制』でないというが、圧力になっているのは間違いない。弔意は自主的、自発的に示すもの。政府が強要することはあってはならない」と厳しく批判しました。

説明もせず
 さらに日本学術会議の会員候補6人の任命拒否問題で、16日の菅首相と梶田隆章・同会議会長との会談はわずか15分間で、菅首相は任命拒否の理由も説明しなかったとして、「菅首相は学術会議について『未来志向であり方を考える』などと言うが、問われているのはすでにやったことであり、未来のことではない」と指摘。「反対する者は、官僚でも学者でも容赦なく切り捨てる、強権的な菅政権は退場させるしかない」と訴えました。

 小池氏は、欧州で再び新型コロナウイルスの感染が急拡大したとして、「コロナの初期症状はインフルエンザとの区別が困難で、冬に向けて日本では医療、保健所がさらに緊張を強いられる」と指摘。徹底したPCR検査による感染者保護と、医療機関と保健所への強力な財政支援は待ったなしだと述べ、「自粛と補償はセット」を大原則に、暮らしと経済の立て直しに力を合わせようと呼びかけました。

コロナ対策
 小池氏は、コロナ危機を乗り越え、一人ひとりの学びの保障や、ジェンダー平等などを政権交代で実現しようと語り、日本共産党が、定数17の比例東京で2議席から4議席以上に躍進することが不可欠だと強調。八王子では、衆院東京24区の吉川ほのか予定候補が、核兵器廃絶に向けて高校生らと国連本部に届ける折り鶴に取り組んでいると紹介し、「国連の核兵器禁止条約の発効まであと3カ国。吉川予定候補を市民と野党の統一候補にして国会に送ろう」と力を込めると、雨天の中集まった聴衆から「そうだ」の熱い声援が飛び、大きな拍手が起こりました。

 吉川氏は自身も奨学金を借りて大学を卒業したと述べ、「国会で学費負担軽減などの学生支援法案をつくる仕事をさせてほしい。共闘候補に押し上げてください」と訴えました。

 今年1月の八王子市長選の候補者だった白神優理子弁護士がエールを送りました。

(2020年10月18日付「しんぶん赤旗」より)