羽田新ルート運用開始/板橋で対話宣伝

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国土交通省が羽田空港の国際線増便のためとして29日、都心や川崎コンビナートの上空を低空飛行させる新ルート運用を開始したことに対し、都内各地で抗議行動が行われました。

問題点知らせ生活守る

東京都板橋区のときわ台駅前では「いたばしの空を守る会」がシールアンケートで対話して宣伝しました。

常盤台上空は南風の好天時、午後3時~午後7時に、1時間に30便程度が通過します。

宣伝では、墜落や落下物の危険がある中、区には防災計画もないと指摘減便続きの今運用は不要不急だと訴え、「羽田新ルートの問題点を知り、一緒に考え、意見を聞かせてほしい。私たちの生活は私たちの声で守りたい」と呼びかけました。

シールアンケートの結果は、反対10、わからない1、賛成は0。

「反対」にシールを貼った女性(50)は 「職場があるので騒音が困る。今の政権は何でも強引に進めるから嫌です」と話しました。

一方、5人が「新ルートについて知らない」と回答。
18歳の女性もその一人でした。

対話する中で「ちょっと待って。低空飛行って機体が近いですよね? それって怖いかも」と「反対」にシールを貼りました。

2月の低空飛行を見て「墜落か?」と焦ったという50代の女性は「あとで試験飛行だと知りました。あれが2分に1回ってことですよね?」と不安顔。
でも「『便利になるなら』とも思います。『問題点を知りたい』」とビラを受け取りました。

宣伝に参加した女性(77)は生まれも育ちも常盤台。家の真上を飛行機が飛びます。
「人口密集地の上空を低空飛行させるなんて非人間的。やめさせるまで絶対あきらめません」と語りました。

(2020年3月31日付「しんぶん赤旗」より)