【米軍横田基地】米空軍計画 無人機駐機場/偵察拠点化の恐れ

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米空軍が横田基地(福生市など東京都多摩地域5市1町)にグアムに配備している無人偵察機RQ4グローバルホークのための駐機施設の建設を計画していることが11日までに、わかりました。

横田基地に着陸する無人偵察機グローバルホーク=2017年8月29日(「しんぶん赤旗」提供)

グローバルホークは、2017年5~10月に5機がグアムから台風シーズンを避ける形で横田基地に展開していて、同基地を中国大陸や朝鮮半島、南シナ海での新たな偵察活動の拠点にしようとしている可能性があります。

計画は、横田基地の第374契約中隊が4月29日に公表した、グローバルホークの係留点建設について緊急に公平な取引機会の例外・特定業者の利用の正当性の承認を求めた契約文書でわかりました。

同文書では、港区内の舗装工事業者の承認を求めていましたが、4月5日時点では不承認。最終的に同19日に契約を結んでいます。

横田基地東側の空軍特殊作戦機CV22オスプレイの専用施設予定地南の4カ所の駐機場に8カ所の係留点、5カ所の固定基礎点を設置。
うち1カ所にはエンジン作動中の固定用システムを設置する計画です。

公平な取引機会の例外承認を緊急に求めた理由について、

▽横田基地の整備・燃料補給場所に既存の格納スペースがないこと
▽横田基地がグローバルホークの帰還のための一時的な格納スペースを要求していること
▽グローバルホークの飛来日程が変更できないこと

などをあげています。

グローバルホークは、2014年5月に、初めてグアムから三沢基地(青森県三沢市)に一時展開。2017年は三沢基地の滑走路補修工事を理由に横田基地へ展開していました。

(2019年5月12日付「しんぶん赤旗」より)