《国会議員駆けある記》共謀罪法、たたかい続く 山添拓参院議員

7月11日に施行が予定されている共謀罪法。改めて、前代未聞の採決強行に怒りと憤りがこみあげます。審議するほど矛盾と謎が深まる法案は、迷走答弁連発の金田法相でなくとも納得いく説明などできない。誰が何をやったら罪になるのかわからない、あいまいな刑罰法規は絶対許されません。

法務委員の仁比聡平さん(参院議員)に激励されつつ、ともに参院で徹底審議に挑みました。自由法曹団をはじめ弁護士の先輩後輩と何度も意見交換。摩訶不思議な用語と定義をホワイトボードで図解し秘書のみなさんとも検討。質問前夜、遅く帰宅し翌朝出てくると、守衛さんに「あれ、さっき帰ったばかりでは」と言われたこともありました。

60分の対政府質疑、本会議での大臣問責の賛成討論、徹夜国会――いずれも私にとっては初めてづくし。その折々に、国会を取り囲む市民の声に政治を押されました。強行後の6月15日夕、国会前でスピーチ。駆けつけたみなさんの、決してあきらめない決意みなぎるまなざしに、奮い立つ思いです。

都議選の結果、「アベ政治」を選ばない民意は明確です。解散・総選挙で安倍政権の終わりへ、憲法が生きる政治に!

(「しんぶん赤旗」2017年7月9日付より)