女性7000人 国会を包囲
赤い輪「一人も戦争に行かせない」

国会包囲行動で紹介され、声援にこたえる田村智子参院議員と池内さおり衆院議員=17日、国会正門前
国会包囲行動で紹介され、声援にこたえる
田村智子参院議員と池内さおり衆院議員
=17日、国会正門前

300人以上の女性が呼びかけた「女の平和」国会ヒューマンチェーンが17日行われ、安倍政権への怒りの赤、平和への情熱の赤いファッションを身に着けた7000人以上の女性が国会を二重、三重に包囲しました。つないだ手を高く上げ、「集団的自衛権の行使を認めません」「だれ一人戦争には行かせません」と声を響かせました。

呼びかけ人を代表してあいさつした元中央大学教授の横湯園子さんは、「赤は怒りの赤、平和への情熱の赤です。きょうが平和への道の始まりとなるよう、平和の鎖をつくりましょう」と訴えました。

明日の自由を守る若手弁護士の会代表の黒澤いつきさんは「安倍首相の野望を打ち砕く執念をもち、平和への情熱の赤で日本中を染めていきたい」と語りました。音楽評論家の湯川れい子さん、作家の澤地久枝さん、雨宮処凛さんらがマイクを握りました。日本共産党の池内さおり衆院議員と田村智子参院議員が参加し、紹介されました。

「生まれて初めてデモに参加しました」というのは台東区から赤いスカートをはいて参加した田崎明日香さん(27)です。「安倍政権になってから周りの国ともけんか腰でこわいです。平和が一番。それを国会に叫びにきました」。大田区から赤いマフラーをつけて参加した千原麻里さん(31)は2児のお母さんです。「集団的自衛権行使容認に反対です。もしそれで自分の子どもが誰かを殺すことになったらと思うと耐えきれません」と真剣な顔で語りました。

友達で誘い合い、朱色の着物をまとって参加した、介護職の佐藤直子さん(57)=東村山市=は「福祉を切り捨てて、軍事予算を上げる安倍政権は許せません。赤は元気の出る色です。安倍さんに負けず、女性の平和への思いを国会に届けたい」。

東京都町田市で有機農業を営む与田弥生さん(36)は赤いコートを着て、5歳の長女と参加しました。「10年以上、土作りにとりくんだ畑に放射能が降り注ぎ、泣き崩れました。戦争もイヤです。私は種をまくしかありません。一人でため息をつくのではなく、みんなでアピールしたい」と話しました。

(「しんぶん赤旗」2015年1月18日付より)