共産党提案の高齢者医療費助成の条例案
自公民などが否決

都議会厚生委員会

東京都議会厚生委員会は22日、日本共産党都議団(17人)が提出した「高齢者の医療費の助成に関する条例案」を、共産党の賛成、自民党、公明党、民主党、かがやけの反対で否決しました。

条例案では、70歳から74歳までの医療費窓口負担が4月、1割から2割に引き上げられたことから、都独自に1割負担に軽減する内容です。

共産党の和泉なおみ議員は賛成討論で「毎年年金が削られ、消費税増税や保険料の値上げによる暮らしの不安、病気になった時の医療費の不安までが、高齢者の暮らしに重くのしかかっている」「高齢者の負担を軽くするということは、現役世代が親にかかる費用の心配が軽くなるということです」と指摘。「委員の皆さん、医療費が高いために、具合が悪くてもがまんをしてしまう高齢者が多くいるということに、思いを寄せてください」と賛同を呼びかけました。

委員会で意見表明をしたのは、かがやけだけで、自公民委員は発言しませんでした。

(「しんぶん赤旗」2014年12月23日付より)