清瀬 原田市長、解体続行は「残念」

東京都清瀬市の原田博美市長は6日、庁舎内で会見し、渋谷桂司・前市長が閉館を強行した旧市立中央図書館の建物解体について「続行せざるを得ない」と発表しました。図書館の復活を掲げて原田市長が初当選したことを受け、前市長が解体を一時中断していました。原田市長は就任当日の3日に現地を視察し、解体工事の現状を確認し判断したとして「悔しい、残念」「図書館行政全体として、機能維持を追求したい」と語りました。
原田市長によると、建物の躯体は残っているものの床や壁、天井ははがれた状態。中断後にリース料や人件費などで1日約100万円の追加経費が発生しているといいます。また、中央図書館は隣接していた中央公園の再整備事業に伴い、公園の敷地に編入されています。公園全体の法律上の建築可能面積に限りがあり、図書館として再建するなら躯体の一部を削り取る必要があるといいます。
原田市長は、これらの現状を把握したのは就任当日だったとし、解体続行の理由として「建物を削ると構造計算からやり直す必要が生じる。検討に時間がかかれば簡単に1千万円、2千万円の費用が発生する」と述べました。選挙公約について聴かれると「図書館を残してほしいと願っている市民に申し訳ない思いでいっぱいだ」。一方で「図書館は知る権利を支える重要インフラで、地域コミュニティの拠点。もう一度図書館の街・清瀬を取り戻す決意だ」とも語りました。
会見は市民にも公開され、60人以上が詰めかけ、立ち見も出ました。市民にも質問の機会があり、「会見の公開から(新市政が)始まったことに希望を感じる」「図書館をどうするかは市民の意見をどんどん聞いて進めてほしい」などの発言がありました。
前市政は6館あった市立図書館の4館を廃止し、3館に再編成。3月の市長選の争点の一つになっていました。
(「しんぶん赤旗」2026年4月7日付より)

