いのちまもる総行動 軍拡やめ医療・福祉拡充を

小池氏あいさつ

「医療・介護・福祉・保健の現場を守れ」とパレードする総行動参加者=25日、東京都中央区(「しんぶん赤旗」提供)

 軍拡ではなく医療、介護、福祉予算の増額を求めて医師や看護師、介護職員の団体などは25日、「もう限界 平和と社会保障を立て直せ! いのちまもる総行動」を展開し、東京・日比谷野外音楽堂で集会を開きました。2200人が参加しケア労働者の大幅賃上げや高額療養費制度の改悪撤回などを求めるアピールを確認。集会後、パレードや政府要請を行いました。主催は全国保険医団体連合会や日本医療労働組合連合会などでつくる実行委員会。

 主催者あいさつした日本医労連の佐々木悦子委員長は、軍事費が過去最高を更新する一方で医療・社会保障費は抑制され続け、医療機関や介護事業所の倒産が過去最多になっていると指摘。与党が少数になっても、医療費4兆円削減が狙われ、病床削減が進められるなど、「コロナ禍の反省がいかされず、国民の命が軽視されていることに怒りしか感じない。私たち一人ひとりが声を上げ、行動し、国民第一の政治に転換させよう」と強調しました。

 現場の訪問看護師が、低賃金・過重労働の実態を告発し、「なぜ命を守る医療従事者が軽視され制度が改悪され続けるのか。医療を必要とする患者と携わる医療者を助けてください。処遇改善を実施してほしい」と訴えました。

 日本共産党の小池晃書記局長、田村貴昭衆院議員、白川容子、仁比聡平両参院議員が参加。小池氏は、次期改定を待たず診療報酬・介護報酬の引き上げが必要だとして「『軍事費を削って医療・介護・福祉に回せ』の声を上げ、一緒に政治を変えよう」と訴えました。立憲民主党とれいわ新選組の国会議員があいさつしました。

 集会には日本医師会などから114の賛同・メッセージが寄せられました。

(「しんぶん赤旗」2025年9月26日付より)

タイトルとURLをコピーしました