山添議員ら国交省から聞き取り

日本共産党の山添拓参院議員、原田あきら、田中とも子両東京都議は26日、東京外環道(練馬区―世田谷区間、約16キロメートル)の地下トンネル工事について、国土交通省、高速道路会社の担当者から聞き取りを行いました。関係区市議、沿線住民も参加しました。
参加者は練馬区から南下する地下トンネル掘削機について、国交省などが当初「8月のお盆明けに杉並区内に到達する予定」と説明していたのに、今月21、23両日に開いた住民説明会では「11月に到達予定」と変更し、まともな説明もないと指摘。見通しを変更した経緯を説明するよう求めました。
担当者が「固い地盤に当たり、これに応じて掘削速度が変わったため。緊急対策チームを設置して対応している」と説明したのに対し、参加者は「国交省などは『地盤の詳細を把握できている』と説明してきた。想定外の事態が起きたということではないか」と批判。「昨年10月にも土砂搬送設備の駆動軸が破断している。トラブルを繰り返しながら『想定内』と軽視する姿勢が、住民の不信を高めている。事業者の施工能力に疑問がある」と指摘しました。
また、トンネル工事により調布市で住宅地が陥没したことを挙げ「住民は、掘削機が自宅の近くを掘っているのか不安に感じているのに、国交省などは情報を明らかにせず、議会にもまともに説明していない。掘削機の正確な位置や地盤の状態など情報を明らかにすべきだ」と迫りました。
(「しんぶん赤旗」2025年8月27日付より)