東京・新宿 「傍観者でなく当事者に」

「有権者は傍観者ではなく当事者に」―。参院選での日本共産党の吉良よし子候補=現=の当選を目指し、市民有志が12日夜、東京都新宿区のJR新宿駅前で街頭演説「吉良さんを応援する人大集合」を実施しました。外国人支援に取り組む市民や大学教授、音楽家など幅広い人たちがスピーチし、「差別と排外主義を許さない吉良氏を参議院に戻そう」と訴えました。
駅前の階段下の広場に数百人が集まり、スピーチに足を止める姿も見られました。開始前から、「わたしは差別に抗(あらが)う」と書いたポスターを掲げた人たちも。その一人の女性は「排外主義を押し出す党がある。恐ろしい。何とかしたい」と語っていました。
JCPサポーターの中山ミユキさんが司会を務めました。
ステージにのぼった明治大学教授の鈴木賢さんは「『日本人ファースト』を掲げる党の憲法案は、法学者としては相手にする価値がないもの。にもかかわらず、支持を集めていると聞き、何もしないと後悔すると思ってここに立った」と言明。「共産党の議席を減らしてはいけない」と訴えました。
入管問題に取り組む#FREEUSHIKUのおもちさんは「外国人が日本人の何かを奪っているかのように言うのはデマ。惑わされないで」と呼びかけました。
音楽家のスガナミユウさんは「自分は日本国籍を持つシス男性、つまりマジョリティーです」と述べた上で、「世の中が変わるためには、マジョリティーが変わる必要がある。それをマイノリティーにさせてはいけない」と語りかけました。
(「しんぶん赤旗」2025年7月15日付より)