裏金問題追及の先頭に

東京都議選品川区(定数4)で日本共産党は、党都議団の政調会長として力を発揮する現職の白石たみお予定候補が4期目を目指します。白石予定候補を含め、自民、公明現職、現区長の後継都議、立憲民主、国民民主の各区議、都民ファースト、「再生の道」の各新人ら計9人が立候補を予定しています。
都議会自民党による政治資金パーティーの裏金問題に都民の批判が高まるなか、前回共倒れの自民は候補者を1人に絞るなど危機感を強め、議席獲得に必死です。
白石予定候補は政治倫理条例検討委員会委員として、裏金問題の追及の先頭に立ってきました。政調会長として他党との政策協議などを担ってきた経験も生かし、都議会自民党の幹事長を務めた都議2人の参考人招致を実現。厳しく追及してきました。
追及の中で、白石予定候補が印象的だったと話すのは、自民都議の「パーティー開催は都民の声を聞くため」という発言です。「パーティー券を買わないと話は聞かないということなのか」「高額のパーティー収入を得ているのは小池都知事も同じ。政治のゆがみをただし、都民が主人公の都政に変える選挙にしたい」と力を込めます。
「痛みがわかる、だからたたかう」が政治活動のスローガン。その原点の一つ、白石予定候補自身が学んだ定時制高校の存続・拡充にも力を入れてきました。
小池都政のもと、都教育委員会は昨年、夜間定時制高校7校の廃止案を提示。まともな理由もなく、在校生や卒業生の声を無視した決定に抗議が広がっています。「定時制は学びのセーフティーネット」「学ぶ権利の保障を」との白石予定候補の訴えには、世代を問わず一回り広い層から反応が寄せられています。
多数立候補が見込まれるなか、候補者を絞った自民に加え、国民や立民、公明は党幹部が支援に入る力の入れようです。現区長の後継で都議となった無所属の現職候補も、区長への支持を背景に支持を広げます。公明候補は区内の公立小・中学校での給食費無償化を「成果」とするチラシを配っていますが、都議会では自民、都ファとともに、共産党の無償化条例の提案に何度も反対し、実現を阻んできました。
日本共産党品川地区委員会の前田和久地区委員長は、「白石都議の話を直接聞いてもらう場を増やしている」と話します。今年の新春演説会は、全体会とは別に地域ごとでも開催。保育や障害者、フリーランス、再開発問題など、要求や課題に応じた集いや対話も重視し、得票・支持拡大目標の遅れを取り戻すべく攻勢的な取り組みを展開しています。(宮井貴光)
(「しんぶん赤旗」2025年5月24日付より)