米軍司令部新部署の都心設置 山添氏・都議団がただす
在日米軍司令部の統合軍司令部への再編・強化が開始され、自衛隊統合司令部との連携専門部署が東京都港区六本木にある米軍赤坂プレスセンターに新設された問題で、日本共産党の山添拓参院議員、都議団は15日、防衛省の認識をただしました。都議団から尾崎あや子都議が参加、風見利男、福島宏子の両港区議、運動関係者らが同席しました。

日米両政府は米軍と自衛隊の指揮統制の強化をすすめ、自衛隊を米軍の指揮下に事実上組み込むことを目指しています。同センターは、3月に発足した自衛隊統合作戦司令部がある新宿区の市ヶ谷駐屯地に近く、日常的に連絡・調整が行われるとされています。
参加者は統合軍司令部は横田基地におかれている在日米軍司令部から性格が変わり、戦争の指揮権限を持つものではないかと追及。新部署の人員など詳細をただし、都や港区・区議会が防衛相に要望書を送り、改めて同センターの返還を求めていることへの対応を問いました。
防衛省の担当者は新部署がすでに発足していることを明らかにし、都などの要望を米側に伝えたかどうかは「米側との関係があり答えられない」とくり返しました。同センターを離着陸するヘリが増えるかどうかは「答えることは困難」などと述べました。
山添氏は新部署の設置は司令部を都心に置くことへの足掛かりではないかと追及、都や区の要望は計画が明らかになった後に出されたもので基地の返還を求める声に向き合うべきだと強く求めました。
(「しんぶん赤旗」2025年4月19日付より)