目黒川気泡 リニア工事原因か 党議員団が説明要求

 JR東海・リニア新幹線の東京都北品川工区で、地元の目黒川から気泡が発生した問題で、日本共産党国会議員団東京事務所は30日、国会内で国交省に気泡と工事の関係について説明を求めました。国交省はJR東海と目黒川を管理している品川区と協議しながら水質調査を進めていると聞いているとしました。

国交省に説明を求める吉良(前列左から2人目、左へ)、山添、小池各参院議員=30日、参院議員会館(しんぶん赤旗提供)

 日本共産党の山添拓参院議員は「因果関係を調べるというなら、気泡そのものの成分を調べること、環境省も含めて国の責任で調査すべきではないか」と迫りました。

 品川区や大田区の地元住民が参加。「国交省は気泡が出ていることを知ってから1カ月も放置しているのは驚きだ」「酸素不足の状況だとしたら命にかかわるのではないか」と質問が相次ぎました。

 2020年に東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事で起きた陥没事故で付近の川で気泡が発生し、地盤補修工事と気泡の関連があったことがわかっています。

 「リニアから住環境を守る田園調布住民の会」代表の三木一彦さんは「気泡が微量だとJR東海も国交省も思っているがとんでもない。あちこちから気泡が出続けている。これは外環道での大事故の前ぶれだ。もっと危機感を持って調査してほしい」と話しました。

 説明会には日本共産党の小池晃書記局長・参院議員、吉良よし子参院議員と、白石たみお都議会議員が出席しました。

(しんぶん赤旗2024年8月31日付より)