宮本候補が訴え
吉良参院議員と白石都議が応援
東京都議補選(目黒区、定数2、26日投開票)が17日告示され、日本共産党の宮本栄氏(62)=新=が立候補しました。2021年都議選で、6票差で失った党議席の回復を目指します。
宮本氏は吉良よし子参院議員、白石たみお都議の応援を受けて演説。共産党都議団が都議会野党第1党として小池百合子都政に立ち向かい、学校給食の負担軽減や都立高校・大学の授業料無償化、介護職員の待遇改善、痴漢ゼロの取り組みなど「都民の願いを前に進めてきた」と強調。「共産党を20議席に前進させ、貴重な樹木を切る神宮外苑再開発の中止、シルバーパス(70歳以上のバス・都営交通乗車証)の無償化を実現したい」と訴えました。
白石氏は「自民党は国民に消費税増税、社会保障切り捨てを押し付け、自分たちは企業・団体献金で裏金をつくってきた。衆院3補選に続き、目黒区から自民党政治を終わらせよう」と呼びかけました。
小池都政が、都庁舎に映像を投影する「プロジェクションマッピング」に多額の公費をつぎ込む一方、困窮する都民生活への支援には冷たいと批判。「宮本氏を都政に押し上げ、神宮外苑再開発や羽田空港新ルートなど大企業優先で住民不在の政治をやめさせ、都民が希望を持って暮らせる東京をつくろう」と訴えました。
同補選には自民党新人、立憲民主党前職、現区長系無所属新人ら、宮本氏を含め5人が立候補。自民党陣営は、裏金事件で国民の批判が広がっていることに何ら反省を語らず、候補者が「地域に出ても『自民党か』と言われる。逆風に負けるわけにいかない」と絶叫しました。
4月の区長選に現職都議が立候補した都民ファーストの会は、候補を擁立できませんでした。
(「しんぶん赤旗」2024年5月18日付より)