衆院東京15区補選─酒井候補と市民連合が「確認書」

 公職選挙法違反事件で有罪が確定した柿沢未途元衆院議員=自民党を離党=の辞職に伴う衆院東京15区補選(江東区、28日投開票)に向けて11日夜、「市民と政治をつなぐ江東市民連合」が区内でキックオフ集会を開き、立憲民主党公認候補の酒井なつみ元江東区議と「確認書」に調印しました。日本共産党の小堤東・江東地区委員長も出席しました。

キックオフ集会で並ぶ(左から)酒井候補と宇都宮、小堤両氏=11日、東京都江東区

 共産党は候補者一本化のために小堤氏の立候補を取り下げ、酒井氏の支援を表明しています。
集会では酒井氏と市民連合の宇都宮健児共同代表が確認書に署名。80人以上の参加者から拍手が起きました。

 確認書は、昨年12月に「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」が示した「共通政策項目」の実現に向けて「力を合わせる」と明記。▽憲法も国民生活も無視する軍拡は許さない▽市民生活を守る経済政策を行う▽ジェンダー平等・人権保障を実現する▽江東区などが想定されるIRカジノ誘致に反対する―などとしています。

 宇都宮氏は「全国が注目する補選。行方によっては岸田文雄政権そのものが断罪される。7月の都知事選、近いうちに行われる総選挙の前哨戦になる」と語りました。

 酒井氏は「江東区では衆院議員や区議が政治とカネの問題で逮捕、起訴され、政治不信が募っている。区議として働いて、『社会課題に気づいたからには変えられるまで頑張る』という姿勢できた。今の政治に欠けているのは、市民の声を聞いて動く誠実さとまっとうさ。与党が変わらないなら倒すしかない。そのためにはみなさんの力が必要。輪を広げて闘い抜き勝利したい」と訴えました。

 小堤氏も連帯あいさつし、「岸田政権に事実上、とどめを刺す選挙。これを通じて市民と野党の共闘を再構築し、総選挙に向けてさらに発展させていく」と表明。政治とカネの問題を念頭に「悪いことをしても自民党が選挙で勝ってしまうということを、もう終わりにしよう」と呼びかけました。会場の参加者も発言しました。

(「しんぶん赤旗」2024年4月13日付より)