都知事選で小池都政の転換を

2024年2月28日 ,

❚ 都党会議 和泉都議団幹事長の発言

18日の日本共産党東京都党会議で和泉なおみ党都議団幹事長が発言した、小池都政の問題点について、要旨を紹介します。


発言する和泉なおみ都議団幹事長=18日、都内(しんぶん赤旗提供)

都民の世論と運動で、教育費負担の大幅な軽減が実現しました。給食費補助も、昨年の第3回定例会まで「国の責任」と言い続け後ろ向きだった小池(由利子)知事をついに動かしました。数々の都民要求の実現は世論と粘り強い運動、そして切実な要求と向き合ってきた都議団の議会論戦の偉大な成果です。

小池都政の本質は、新年度予算案に色濃く表れています。日本橋や築地市場跡地、新宿駅前、臨海副都心など経済界の要求に応える大型開発、陥没事故が大問題になっている外環道、住民が反対している大型道路建設などに約1200億円を計上しています。

神宮外苑再開発は大手町や品川の巨大開発と並べて、世界から人と物を集める街づくりとして位置付けています。

特定整備路線の用地買収を進めるため、「機動取得推進課」まで立ち上げる計画です。

火力発電を延命させるための水素活用の予算を大幅に増やす。短期間で急成長が見込めるスタートアップ(新興企業)の支援には516億円も大盤振る舞いし、厳しい国際競争に勝ち残れない企業は切り捨てる姿勢を「産業構造の新陳代謝だ」と推進しています。

教育施策も、経済界が求める「グローバル人材」の育成が重視され、反対意見に耳を貸すことなく、英語スピーキングテストを進めています。

一方で、生活困窮者支援の予算は減額。都営住宅も25年間、新規建設はゼロ。高すぎる国民健康保険料(税)は値上げの見込みで、児童育成手当、障害者福祉手当も28年間、1円も上がっていません。

バブル期を超える史上最高水準が続く都の財政力を都民のために使えば、都民の生活の質を格段に向上させる大きな可能性が開かれています。都知事選の勝利で、希望ある東京へご一緒に転換しましょう。都知事選と同時に行われる都議補選で、さらに大きく強い議員団にできるよう、わたしも全力をあげたい。

(しんぶん赤旗2024年2月28日付より)