介護2割負担やめよ

❚ 政府に宮本、谷川、坂井氏ら

日本共産党の宮本徹衆院議員・東京比例予定候補と党東京都委員会、都議団、区市町村議員団は14日、2024年度からの介護保険利用料2割負担の対象拡大などを行わないよう政府に要請しました。谷川智行、坂井和歌子東京比例予定候補、イハまさのり東京11区予定候補が参加しました。

厚生労働省の担当者(手前左)に要請書を渡す参加者=14日、都内(しんぶん赤旗提供)

要請では、▽保険料が上がらないよう財政措置を実施する▽利用料2割負担の対象拡大を行わない▽介護従事者の給与水準を少なくとも全産業平均給与額まで引き上げ、財源は国費で全額保証するーことなど8項目を求めました。

谷川氏は「転倒リスクがあり、外で洗濯中に転んで起ち上がれず、何時間もかけて家に入った一人暮らしの方は、介護が必要なのに生活ギリギリでヘルパーが頼めなかった。実態を認識してほしい」と訴えました。

参加者が「区内の特別養護老人ホームが経営難で、大規模改修を機に法人が撤退を計画。改修にも国庫補助を出してほしい」(文京区)などの実態を示しました。

介護職員の担い手不足をめぐって「ヘルパーの高齢化が深刻。80代の方もいる。就職説明会も若い人が集まらない」(新宿区)「給与月6000円アップは低すぎる」と強く要望しました。

厚生労働省の担当者は要請に対し「制度を持続可能なものに(する必要がある)」との回答に終始しました。

(しんぶん赤旗2023年12月22日付より)