全オスプレイ撤去を 党国会議員団 政府に申し入れ

 米軍横田基地(東京都)所属のCV22オスプレイが鹿児島県屋久島沖に墜落した問題をめぐって日本共産党国会議員団は30日、政府に対し、今回の墜落事故とこれまでの日本政府の対応に抗議し、緊急の申し入れを行いました。

米軍オスプレイ墜落問題で木原防衛相(中央)に申し入れる党国会議員団各氏=30日、国会内(しんぶん赤旗提供)

 小池晃書記局長が、上川陽子外相、木原稔防衛相に国会内で手渡した「米軍オスプレイの墜落に関する抗議申し入れ」(別項)は、「国民の不安と反対の声を押し切り、オスプレイの米軍基地への配備を容認し、さらに、自衛隊への導入を進めてきた日本政府の責任はきわめて重大」と厳しく抗議。その上で、▽米軍と陸上自衛隊のオスプレイ全機をただちに運用停止し、事故原因を明らかにすること▽米軍のオスプレイ全機を撤去すること▽陸上自衛隊へのオスプレイの導入を中止し、撤去すること―を緊急に求めています。

 申し入れには、赤嶺政賢、宮本徹、田村貴昭の各衆院議員、山添拓、吉良よし子の両参院議員が出席しました。

オスプレイ墜落「抗議申し入れ」 全文

 日本共産党国会議員団が30日、米空軍横田基地所属CV22オスプレイの墜落事故(29日)について岸田文雄首相、上川陽子外相、木原稔防衛相あてに届けた「抗議申し入れ」文の全文は次の通りです。◇

 11月29日、米空軍横田基地所属のCV22オスプレイが鹿児島県屋久島沖に墜落した。赤い炎と白煙を上げ、回転しながら落ちていくのを目撃したとの住民の証言が報じられている。およそ「不時着水」などと言えるようなものではない。

 垂直離着陸輸送機オスプレイは、開発段階から墜落事故を繰り返してきた危険きわまりない欠陥機である。日本国内への配備後も、墜落と不時着などのトラブルを繰り返してきた。国民の不安と反対の声を押し切り、米軍基地への配備を容認し、さらに、自衛隊への導入を進めてきた日本政府の責任はきわめて重大である。

 今回の墜落事故とこれまでの日米両政府の対応に抗議し、以下、緊急に申し入れる。◇

 1、米軍と陸上自衛隊のオスプレイ全機をただちに運用停止し、事故原因を明らかにすること

 2、米軍のオスプレイ全機を撤去すること

 3、陸上自衛隊へのオスプレイの導入を中止し、撤去すること

(しんぶん赤旗2023年12月1日付より)