DV・性暴力なくそう 「あるこうよ むらさきロード」パレードに吉良議員が参加

 女性と子どもへの暴力や虐待をなくそうと訴えるパレード「あるこうよ むらさきロード2023」(主催・同実行委員会)が23日、東京都渋谷区で行われました。

 配偶者や交際相手からの暴力(DV)や性暴力、子どものころに虐待を受けた当事者ら約80人が参加。女性への暴力根絶のシンボルカラー・紫の衣装を着た参加者が「ストップDV・虐待!」「女性と子どもを守ろう!」と力強くコールし、祝日でにぎわう街を歩きました。

 オープニングイベントでは、DV被害者を支援する団体の代表や弁護士らが発言。全国女性シェルターネットの北仲千里さんは、刑法改正が実現したことに触れて「性犯罪の認知件数が上がり、性暴力に関するワンストップ支援センターの相談件数も増えている。世の中の風向きが変わり、相談したいと思う人が多くなっている」と語りました。

 実行委員の武藤梨沙さん(29)は「セクハラを受けたと声を上げても握りつぶされる職場がある。絶対に許してはいけない」と力を込めました。

 超党派の国会議員が連帯して発言。パレードにも参加した日本共産党の吉良よし子参院議員は「女性や子どもに対する暴力や性暴力の加害者に甘く、被害者に冷たい社会を根本から変えるべきです。暴力をなくし、本当のジェンダー平等を実現するために力を合わせたい」と述べました。

 東京都新宿区から参加した女性(35)は「暴力が許されないのは当たり前なのに、涙を流して我慢させられる人がいる現実にがっかりしてきた。暴力の連鎖を断ちきろうと声を上げることが大事だと思う」と語りました。

(しんぶん赤旗2023年11月24日付より)