❚ 2023.11.15 参院憲法審査会
参院憲法審が15日に開かれ、参院選挙区の1票の格差と「合区」に関する意見表明・意見交換が行われました。
日本共産党の山添拓議員は、2022年の参院選の「1票の格差」についての最高裁判決が国会に求めているのは、投票価値の平等が憲法上の要請であることを前提に格差の是正を図ることだとして、「都道府県ごとに代表を選べるよう検討することではない」と指摘。また、「国会は1票の格差是正の観点で司法に答えるべきだ。判決は国会の姿勢をどう評価しているか」と質問しました。川崎政司参院法制局長は「参院改革協議会等において各会派の間での一定の議論がなされたものの、その実現に向けた具体的な検討が進展していると言い難いとしている」と答えました。
山添氏は「(合区問題は)憲法審査会の任務ではない」と強調し、参院改革協議会の選挙制度専門委員会で具体的かつ速やかに検討すべき事項だと指摘。日本共産党は、多様な民意を議席へ正確に反映する全国10ブロックの比例代表選挙制度を提案していることを紹介しました。
維新の会の柴田巧議員は、「参院憲法審査会で憲法改正に向けた実質的議論を進めることを強く求める。今の参院憲法審は、明確なゴールに向かう道筋がないまま、自己満足、やってる感を出すだけの放談になっている」など改憲をあおりました。
(しんぶん赤旗2023年11月16日付より)