つえ落ちるマンホール 視覚障害者ら改善要請

藤田都議ら同席

 道路上に設置されている下水道用マンホールのふたには、大きな穴のある物があり、視覚障害者が白いつえを中に落としてしまう事例が起きています。

 日本共産党東京都大田区議団と藤田りょうこ都議は相談を受け13日、大田区視覚障害者協会の人たちとともに、都下水道局に対し、マンホールのふだからつえが落ちないよう対策を要望しました。

下水道用マンホールのふたの改善を都の担当者(右から2人目)に要請する人たち=13日、東京都大田区(しんぶん赤旗)

 視覚障害者からは「マンホールの穴につえが入り、中に落ちてしまった。全盲なのに、つえがない危険な状態で家に帰った」という声が寄せられていました。

大きな穴が開いた下水道用マンホールのふた=東京都大田区

 都下水道局南部下水道事務所の担当者は、集中豪雨時に下水管内の空気の逃げ場がなくなり、マンホールのふたが飛んで道路舗装を傷める事故が起きるとして、必要な箇所には穴の大きな「GLV型」のふたを設置していると説明しました。

 参加した当事者は、利用する道路には点字ブロックや縁石もなく、電柱に当たらないよう道の真ん中を歩くとGLV型のふたの上を歩くことになると述べ、改善を求めました。

 都の担当者は「前向きに検討する」と答えました。

(「しんぶん赤旗」2023年10月20日付より)