「朝まで生テレビ」 山添議員が主張

 日本共産党の山添拓参院議員は21日放映のテレビ朝日番組「朝まで生テレビ」に出演し、20日に開会した臨時国会で争点となる見込みの物価高対策など経済対策5本柱を中心にした補正予算案や、内閣支持率が低迷する岸田政権の評価などについて各党の国会議員らと議論しました。

「朝まで生テレビ」で発言する山添拓参院議員(テレビ朝日から)

 司会者の田原総一朗氏は、なぜこんなに非正規が増えたのかと質問。山添氏は「賃金をカットすることで、企業がコストカットを進めてきた」と指摘し、「それを、政治も派遣法をつくり解禁し広げるなど後押ししてきた」と批判しました。

 岸田首相が新たな経済対策をめぐり、所得減税の検討を自民党に指示する一方、消費税減税には全く触れていないことも議論に。山添氏は「消費税を上げてきたのも企業にとってのコストカットだ」と強調。「消費税を上げるかわりに法人税を下げてきたことからも明らかだ」と述べ、消費税5%への減税を主張しました。

 山添氏は日本がいまの失われた30年と言われるような経済停滞と暮らしの困難について、「なぜこういう希望の持てない状況がつくられてきたのか。それは目先の利益だけを追い求めるような経済のあり方を政治が支えてきたことにある」と強調。この道を変えていく一つが政治の責任で賃金を上げることだとし、「中小企業を支え、最低賃金を上げ、非正規を正規に置き換えていく。あるいは非正規の待遇格差をなくしていくべきだ」と訴えました。

(「しんぶん赤旗」2023年10月22日付より)