在日米軍 泡消火剤交換 横田は未着手

PFOSなど排除 

在日米軍は16日、米海軍や米海兵隊、沖縄県外の米陸軍で、発がん性が指摘されている有機フッ素化合物PFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)を含まない泡消火剤に交換したとの声明を発表しました。古い泡消火剤は焼却処分されたとしています。

一方、米空軍横田基地(東京都)や嘉手納基地(沖縄県)などでは交換されておらず、来年9月末までに有機フッ素化合物を含む泡消火剤の使用を「すべての米軍施設で禁止する」としています。

さらに沖縄県の米陸軍貯油施設(金武湾タンクファーム、桑江タンクファーム、ホワイトビーチタンクファーム)でも泡消火剤を廃棄する契約を開始し、2024年の米会計年度中に処分を完了させる予定。交換後は非フッ素泡消火薬剤(F3)を使用するとしています。

「横田基地の撤去を求める西多摩の会」の高橋美枝子代表は、横田基地近くの井戸水や住民の血液から高濃度の汚染が確認されていると指摘。「横田基地で交換を後回しにする理由を説明すべきだし、交換したら済む話ではない。米軍は横田基地が汚染源だと認めていないが、しっかり調査をしたうえで、反省・謝罪をすべきだ」と語りました。

(「しんぶん赤旗」6月18日付より)