樹木伐採避け計画を 水族園建て替えで原純子氏

日本共産党の原純子東京都議は2月22日、都議会一般質問に立ち、都内唯一の水族館である葛西臨海水族園(江戸川区)の建て替え計画について、「樹木が大量伐採される可能性が高い」として、伐採を避けて計画を作り直すよう小池百合子知事に求めました。

一般質問に立つ原純子都議=2月22日、都議会本会議(しんぶん赤旗提供)

原氏は「葛西臨海公園は都と都民が力を合わせ、長い時間をかけて自然環境を整え、今は野鳥が飛来し、羽を休める干潟や湿地帯、樹林が広がる貴重な公園だ」と強調。都民が建て替え計画に対し、樹木を伐採しないよう都議会に陳情していることを示し、伐採規模を明らかにするよう求めました。

中島高志都技監は、敷地全体の樹木総数が約1900本だと明らかにし「新施設の設計にあたり樹木への影響を極力減らすよう配慮する」と答えました。

原氏は、都子ども基本条例で子どもの「学ぶ権利を尊重」と明記していると強調。知的障害・肢体不自由並置特別支援学校の鹿本学園(江戸川区)の校舎と校庭が道路で隔てられ移動に支障があるうえ、児童・生徒数の増加で教室が不足しているとして、特別支援学校の新設を求めました。

小池知事は「障害の有無や種類、程度に関わらず子どもの学ぶ権利を尊重し、可能性を最大限に伸ばせるよう、きめ細やかな支援に取り組むことが重要」と答えました。

(しんぶん赤旗2023年3月3日付より)