神宮外苑 イチョウ並木守ろう 有志ネットと超党派議員集会

笠井氏が参加

多数の樹木を伐採するなどの問題に批判の声が高まっている神宮外苑(東京都港区、新宿区)の再開発問題で20日、千代田区の衆院第2議員会館で緊急集会が開かれました。市民・専門家などでつくる「神宮外苑を守る有志ネット」がよびかけたもので、超党派の国会議員有志による「神宮外苑の自然と歴史・文化を守る国会議員連盟」の議員らも参加しました。

同ネット事務局の西川直子氏は現況報告で「何が起きているか国民に知らせることが重要だ。市民、議員、専門家が足並みをそろえることが大事だ」と語りました。

ユネスコの諮問機関の日本イコモス国内委員会理事の石川幹子東京大学名誉教授は「事業者が保全すると言ったイチョウ並木に影響が出始めている。神宮外苑を名勝指定させて開発から守ろう」と語りました。

大方潤一郎東京大学名誉教授は「神宮球場とラグビー場は現地改修を基本にすべきだ」と強調。ウェブ署名に取り組む米国人コンサルタントのロッシェル・カップさんは「情報開示も合意形成も不十分な計画は再検討すべきだ」と訴えました。

議員連盟の発起人の一人で日本共産党の笠井亮衆院議員が参加し「神宮外苑の歴史と文化を守りたい。皆さんと力を合わせて再開発を抜本的に見直しさせる」と語りました。

発起人代表で自民党の船田元・衆院議員が「みなの思いを再結集して開発に反対しよう」と開会・閉会のあいさつを行いました。

集会には国会議員連盟の各党の議員や都議らが参加しました。

(しんぶん赤旗2022年12月22日付より)