外環掘削 再検証迫る 田村智子氏 工事再開を批判

田村智子議員は8日の参院国土交通委員会で、外環道の掘削工事を止め、「再検証せよ」と迫りました。

田村氏は、今年2月に東京地裁が工事差し止めの仮処分を決定し、外環道の半分以上の区間で工事ができなくなっているが、NEXCO東日本が1日に大泉ジャンクションの工事を再開したことを批判。やるべきは事業再評価だと指摘するとともに、地盤補修工事を含む事業費はどれくらいかと質問しました。

国交省の丹羽克彦道路局長は、「家屋への補修、地盤補修は、事業費の増加要因になる可能性がある」と述べ、総事業費については答えませんで

質問する田村智子議員=8日、参院国交委(しんぶん赤旗提供)

した。

田村氏は、2020年9月の事業再評価で事業費は当初の1・8倍、費用便益費(B/C=便益/費用)は1・01のぎりぎりの数値であるとして、「B/Cが1を割り込んでもいいということか」とただしました。

丹羽局長は、「事業を継続するかどうかはB/Cだけで判断していない」、斉藤鉄夫国交相は、「総合的に判断する」と答弁しました。

田村氏は、「恣意(しい)的なやり方が公共事業でまかり通ることになる」と厳しく批判し、「立ち止まって再検証を」と求めました。

(しんぶん赤旗2022年11月20日付より)