羽田新ルート廃止を/小池・山添氏が国交省聞き取り

羽田空港新ルート問題で、住民とともに国交省から聞き取りをする小池晃書記局長(正面前列中央)、山添拓参院議員(その右)ら=22日、参院議員会館(しんぶん赤旗提供)

日本共産党の小池晃書記局長と山添拓参院議員は22日、国土交通省が東京・羽田空港に着陸する航空機について都心を回避して東京湾の上空を通る「海上ルート」を設定する方針だと報道された問題で、国会内で同省から聞き取りを行いました。「羽田問題解決プロジェクト」などの市民団体と日本共産党品川地区委員会の関係者が同席しました。

国交省の担当者は、報道について「さまざまな可能性を検討しているが、『海上ルート』という方針を決めたわけではない」と述べ、具体的な飛行ルートについては明らかにしませんでした。また、「(海上を通過するルートをつくっても)視界不良などの場合、羽田新ルートを引き続き使用せざるを得ない」と述べ、事実上、羽田新ルートが固定化されることを認めました。

プロジェクト代表の大村究さんは「まるで羽田新ルートを見直すような報道だが、港区や品川区の上空を飛行する可能性が高い」と指摘。他の参加者からも「品川の上空を飛ばすことを明言したようなものだ」「騒音被害などで住民は大変な思いをしている」などの被害実態が次々に語られました。

小池氏は「国交省は『さまざまな可能性を検討している』と言うが、絶対に羽田新ルートの運用廃止は言わない。技術的にも危険性の高い羽田新ルートは廃止すべきだ」と話しました。

小池氏は聞き取り後、国会内で、品川区長選・品川区議補選(ともに25日告示、10月2日投票)で「区長選では村川ひろかず候補、区議補選では日本共産党の土田英夫候補の当選に全力を挙げる」と述べました。

 

(しんぶん赤旗2022年9月24日付より)