外環道「必要ない」/山添氏ら調査に住民訴え

青梅街道IC予定地で住民から話を聞く(前列左2人目から右へ)山添、やくし、とや、里吉の各氏ら=1日、東京都練馬区

日本共産党の山添拓参院議員は1日、国土交通省などが地下トンネル建設を再開しようとしている東京外環道(東京都練馬区―世田谷区間)の練馬区内の予定地を現地調査しました。里吉ゆみ、とや英津子両都議、有馬豊、島田拓両区議、やくし辰哉・区議補選予定候補も参加しました。

外環道では2020年10月、調布市の住宅街で地表の陥没や地下空洞が発生。国交省などは工事の中断に追い込まれていましたが、今年1月下旬、大泉ジャンクション(JCT、練馬区)付近でトンネル工事を再開する方針を示しました。

山添氏らは大泉JCT一帯を視察。住民の案内で、住宅街を貫いて建設しようとしている青梅街道インターチェンジ(IC)予定地を見て回りました。

この地域では、町会が住民の総意で建設反対運動に取り組み、家々には「建設反対」の黄色いのぼりや、「国交省等の訪問を禁じます」と書かれたステッカーが張り出されています。住民の女性は「路地に入ると静かになり、近くに公園もあるいい環境です。住宅地を壊して外環道を造る必要はない」と訴えました。

一行は、外環道トンネル地上部に「外環の2」街路の建設が計画されている石神井台2丁目も調査。住民の女性は「外環道が造られれば公園の三宝寺池(さんぽうじいけ)など貴重な自然が壊される」と話しました。

山添氏は視察後「外環道は破綻しているのに、工事を再開する。さらに青梅街道ICや『外環の2』の建設で住民を追い出し、環境も壊すのは許せません。国会、都議会、区議会で連携して追及し、住民とともに工事を中止させたい」と語りました。

(「しんぶん赤旗」2022年2月1日付より)