「違い乗り越え 力発揮」 東京8・9・10区 共闘の新人議員らが訴え

野党共闘の意義を訴える立憲民主党の新人議員ら=15日、東京・新宿駅西口

衆院東京1・9区の市民連合共同代表を務める小原隆治早稲田大学教授と、上西充子法政大学教授らは15日、東京・新宿駅西口地下ロータリーで、総選挙で野党一本化候補として当選した東京8・9・10区の立憲民主党の新人議員らと市民による街頭トークを行い、野党共闘による成果の報告や意義を訴えました。
小原氏は、東京8・9・10区の共闘について、「昨日今日始まったわけではない。数年前からの積み重ねがあった」と説明しました。
東京8区で当選した吉田晴美氏は「野党統一を求める市民の大きな動きとうねりがあった」と述べ、市民とともに政治を進める意義を語りました。
東京9区の山岸一生氏は「信頼と納得の上に違いを乗り越えてたたかうことができれば、足し算ではなく、掛け算で何倍もの力を発揮できる」と話しました。
東京10区の鈴木庸介氏(小選挙区で次点、比例で当選)は、野党共闘による選挙戦を通じて「政治は誠実さが必要だということを感じた」と振り返りました。
市民団体「政治を変える8区の会」で吉田氏の応援をした女性は、共闘で候補者一本化することは必須条件としたうえで「多様な市民とつながること。これがなければ選挙は勝てない」と訴えました。9区で選挙ボランティアに参加した大学生の男性は、「2009年以降、野党の当選者がいない選挙区で今回、野党と市民の共闘で山岸さんを国会に送り出すことができた」と力を込めました。
上西氏は「応援をした人は立憲民主党の支持者だけではなくて、野党がまとまって当選して議会にいってほしいと願い、いろいろな立場のいろいろな党を応援してきた人たちだ」と述べました。

(「しんぶん赤旗」2021年11月17日付より)